【開催報告】「1から企画を立てるのに必要なスキルを身につけよう」〜漫画制作から考える『わかりやすい伝え方』編〜

はじめに

こんにちは!Takt運営学生団体Con-Taktです!

本記事では9/26(火)にTaktにて開催されたイベント、「1から企画を立てるのに必要なスキルを身につけよう〜漫画制作から考える『わかりやすい伝え方』編〜」の開催報告をしていきます。

登壇いただいたゲストはしあわせ販促工房 漫画クリエイターの窪田てるみさんです。企画を立てた後、伝えたいことがちゃんと伝わるよう、どんな伝え方をしたら良いのか、ふだん漫画制作をする際に意識していることをベースにお話してくださいました。

研修会の経緯

この研修会は「1から企画を立てるのに必要なスキルを身につけよう」というテーマで複数回開催されています。

昨年度Con-Takt主催で足湯イベントをJR草薙駅南口広場で開催しましたが、準備期間が短かったことや、前提知識の共有がなされていなかったなど様々な反省点がありました。

そのため今年度は事前にさまざまな角度で企画について学ぶことから始めています。12月ごろに企画ができるようにCon-Taktでは動いています。

研修会のスケジュールは以下の通りです。

8月1日(火)企画・立案編(開催済み)
講師:土肥 潤也|一般社団法人トナリス 代表 / みんなの図書館さんかく 館長

8月8日(火)コミュニケーション編(開催済み)
講師:榛葉、内山│Con-Takt

8月22日(火)アイデア発想編(開催済み)
講師:酒井 敏|静岡県立大学副学長

8月29日(火)デザインシンキング編(開催済み)
講師:小澤 京子│常葉大学造形学部造形学科 非常勤講師

9月26日(火)わかりやすい伝え方編(開催済み)
講師:窪田 てるみ|しあわせ販促工房 漫画クリエイター

この研修会はCon-Taktメンバーだけでなく、Taktの会員の方や会員でもない方も参加できるものとなっていました。

本記事の流れ

イベント概要

開催日:9/26(火)18:30〜20:00

場所:コラボレーションスペース Takt

参加人数:約20人

講師:窪田てるみさん|しあわせ販促工房 漫画クリエイター

※詳しいイベント内容や窪田さんのプロフィールはこちら

イベント内容

漫画の制作プロセスの説明や実際に作成した資料をもとにしたお話、最後に実践ワークという流れでイベントは進んでいきました。

窪田さんが実際に制作した4コマ漫画

漫画の制作プロセス

1.ヒアリング

まず、顧客からどんなものを作りたいのかヒアリングを行うそうです。その際、以下のようなポイントを重点的に聞いていきます。

  • 目的は何か(集客、認知度アップなど)
  • 媒体は何か(チラシ、WEB、広告など)
  • 届けたい人は誰か
  • PRポイントは何か

2.シナリオ作成

次に、ヒアリングした内容をもとに漫画のシナリオを作成していきます。

はじめに主人公や相手役はどういった人なのかを決定し、PRポイントを決めて、そこを軸に展開を考えます。漫画の中で商品のPRをする場合、困りごとが発生し、それを解決する手段を提供し、ポジティブな未来をイメージさせることでお客さんが行動に移してくれるように設計します。

4コマ漫画の場合は、以下のようになるといいます。

  1. 困った人がいる[お客さん候補]
  2. 第三者が登場(サービスの紹介)[サービス提供者]
  3. 解説・納得する[魅力を知る]
  4. 解決した未来・オチ[導線を設計して行動へ]
実際に窪田さんが描いた漫画①
実際に窪田さんが描いた漫画②
実際に窪田さんが描いた漫画③

3.ラフ確認

そして実際に描いた漫画のラフを確認し、セリフが多すぎるところは削ったり言い換えたりしていきます。

みなさんは普段漫画を読む時に吹き出しの外側にも小さくセリフが書いてあるものをよく見かけませんか?あのように、少し細くしたいときは手書きの字を使うこともあるそうです。さらに、全体を読んでテンポよく読めるものになっているかの確認もあります。


4.カラー仕上げ

最後に色塗りです。トーンを統一して、バランスを見ながら効果をつけていきます。

生き生きと楽しい表現にまとめることが大事で、第三者目線で最終確認を終えたら完成です。


制作事例を見てみる

次に、実際に窪田さんが制作したチラシを見て、誰に何を伝えようとしているものなのか考えていきました。チラシの目的や役割、伝えたい相手によって同じことを言うにしても伝え方が変わってきます。

窪田さんは普段、まずキーワードを書き出して魅力ポイントを見つけてから、それをストーリーに載せて楽しく魅力を伝えられるよう工夫しているそうです。


実践ワーク

最後に実践ワークを行いました。

私たちが普段運営しているコラボレーションスペースTaktをPRする場合で考えて、「Taktってどういう場所?」と聞かれた時にどう答えるのか、をペアで話していきました。

ポイントとして、以下の三点を考えました。

  1. なぜ自分はTaktで活動しているの? 
  2. 入る前と今の違いは? 
  3. Taktの魅力は?

ちなみに私が考えたものを紹介しますね!

  1. 学内で学んだけど活かせないものを活かせる場にしたい/コロナで消えた繋がりを生む場にしたいと思ったから
  2. ただ何かを成し遂げられる場所、というだけでなく居場所にもなりうるんだな、ということに気がついた
  3. Taktで出会わなかったはずの人と出会える、Taktにいかなければできなかった経験ができる

これらのポイントをふまえて、「なかなか大学で出会うことができない人とTaktをきっかけに出会えて、その刺激からいろんな発見をしたり自分の魅力に気づくことができたりする場所だ」と私は考えました♪

何名かにどんなことを話したのか、窪田さんから質問がいきましたが、私と似た「新しい発見」に軸を置いた意見を出していた人や、いろんな人が交流している温かい場所だと「居場所」に軸を置いた意見の人もいました。


まとめ

窪田さんは、相手に伝える際に最も大事なのは「対象への飽くなき興味」だと言っていました。伝えたい相手のことを理解してその人に合わせた表現をするので、魅力探しマニアになることが必要になってきます。

そして、ふだんの漫画制作では何かを伝えたいときは事実だけではなく、それをストーリーに載せると伝わりやすいのでストーリーの力を借りて魅力を伝えられるよう意識しているそうです。

おわりに

窪田さんのイベントの内容に触れていきましたが、いかがでしょうか?

私は昔から色々な場面で商品をPRするような漫画を見る機会がありましたが、ここまで考えられて作り込まれているものだということを今回初めて知ることができました。

今Taktの運営を行う中でTaktの魅力と聞かれると浮かぶものはたくさんあります。しかし、魅力を伝えたい相手がどんなものを求めていて、どんな話し方をしたら魅力的に感じてもらうのかを考えて話すことの重要性を再認識できました。

12月のイベントに向けて、参加してほしいなと考えているお客さんにどうしたら魅力が伝わるのか、広報面もたくさん工夫できると思うので皆で考えていきたいと思います。

12月イベントについては、また後日こちらのHPでお知らせしますので、お楽しみに♪

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