【開催報告】「1から企画を立てるのに必要なスキルを身につけよう」~組織行動学研修~

2023年7月11日(火)19:00~20:00にコラボレーションスペースTaktで、Con-Takt主催の「組織行動学研修」が開催されました。今回講師を務めたのは草薙カルテッドの小林さんです。

この研修会の経緯

この研修会は「1から企画を立てるのに必要なスキルを身につけよう」というテーマで複数回開催されています。

昨年度Con-Takt主催で足湯イベントをJR草薙駅南口広場で開催しましたが、準備期間が短かったことや、前提知識の共有がなされていなかったなど様々な反省点がありました。

そのため今年度は事前にさまざまな角度で企画について学ぶことから始めています。12月ごろに企画ができるようにCon-Taktでは動いています。

今後の研修会のスケジュールは以下の通りです。

8月1日(火)企画・立案編(開催済み)
講師:土肥 潤也|一般社団法人トナリス 代表 / みんなの図書館さんかく 館長

8月8日(火)コミュニケーション編(開催済み)
講師:榛葉、内山│Con-Takt

8月22日(火)アイデア発想編
講師:酒井 敏|静岡県立大学副学長

8月29日(火)デザインシンキング編
講師:小澤 京子│常葉大学造形学部造形学科 非常勤講師

この研修会はCon-Taktメンバーだけでなく、Taktの会員の方も参加できるので、ぜひ参加してみてください!

概要

日時:7月11日(火)19:00~20:00
開催場所:コラボレーションスペースTakt
参加人数:約20人(Con-Taktメンバー、静岡県立大学の学生、常葉大学職員、静岡新聞社の方々など)
講師:小林 祐介(一般社団法人草薙カルテッド事務局)

当日の流れ

当日は以下の話題で進められていきました。
・組織構造を理解する
・良いチームに必要なことは
・リーダーシップとは
・コンフリクトの理解

〇はじめに

リーダーや代表を任されるということは組織に所属しているとよく経験すると思います。しかし、リーダーの最善のやり方というのは見つかっていません。

また、やり方を感覚で身につける必要があるので、難しいと感じ責任を持つことを嫌がる人も多いと思います。

そのため、これからリーダーとしてもメンバーとしても楽しんで企画を進めていけるようにするのがこの会の目的です。

〇組織構造を理解する

まず自分が所属しているサークルやバイト、仕事などの組織の構造を振り返ってみました。

代表とその他というような組織に属している人もいれば、部門ごとに細かく分かれている組織に属している人もいました。前者はシンプル構造と言われ、後者の構造は官僚制と言われています。

それぞれの組織構造には長所と短所の両方があるという説明がありました。

もし、組織で動いていく中で「上手く進められないな」と思ったときには自分や他のメンバーではなく、組織構造に問題があることもあるので、人だけでなく組織にも目を向けるべきだということを学びました。

〇良いチームに必要なことは

まず「グループ」と「チーム」の考え方の違いについて考えました。グループは個人で別々に動くことも多いのですが、チームでは全員で取り組み、責任も共有するという組織の形をしているので、より大きい成果を得られることが分かりました。

次に、良いチームに必要なことを10個書き出してみました。その内容は「アイデアを出せる人」や「思いやり」などで自由に意見を出し合いました。

人を重視するのか、それとも具体的な資源を重視するのか、人によって組織に必要なものが異なっていて新たな発見がありました。

自分たちで書き出した後で「良いチームに必要なこと」のお話がありました。

学生のチームではリーダーシップや信頼関係など人に関するものが重要視されていましたが、社会人の方々は資源やシステムなど具体的なものを重視する傾向にあると感じました。

今回は複数ある「良いチームに必要なこと」のうち役割の割り当てに着目していきました。成功するチームはメンバーの能力や好みに基づいて一定の役割を満たす人材で構成されていて、参加者がどの役割をやってみたいか聞いていきました。

やってみたい役割に偏りがあり、「創造・革新者」や「探索・プロモーター」といった革新的なことに取り組む役割は参加者の半数近くの方が希望していましたが、「連結者」や「推進・組織者」などの役割は1人、0人だったことから分かりました。

役割の一覧(役割名の右の数字は、その役割をやってみたい参加者の人数)

→資料の訂正  誤「8つの役割」 正「9つの役割」

補足:9つの役割をどんな特徴がある人がやっているか?
報告・助言者…広い好奇心を持ち、高いアンテナを張っている
創造・革新者…人と異なった視点を持っている、新しいものが好き
探索・プロモーター…楽観的
評価・開発者…現実的に考える、分析思考を持つ
推進・組織者…忍耐強く、行動力がある
完結・生産者…機械的に働くことに抵抗が少ない
管理・検査者…細かいところに気づける
擁護・維持者…正義感とバランス感覚を持つ
連結者…懐に入り込む人柄、中立的な視点を持つ

(参考:チーム成功のために必要な役割分担 | 組織課題解決への道 (thinking-lantern.com)

〇リーダーシップとは

リーダーを避ける人の中には、自分がリーダーには向いてないと言う意見が多く見られます。しかし、最新の研究でも「この人がリーダーに向いている」という人物像は明らかにされていません

リーダーとなる環境が違えばそれに応じたリーダーシップが必要となります。

その中でパス・ゴール理論というものがあり、メンバーがゴールを達成するために、リーダーがどのようなパスを出せば良いのかが考えられています。

そこで、参加者は、もし自分の団体のリーダーが変わるとしたら、パス・ゴール理論に示されたリーダーシップのうちどのタイプのリーダーが良いか選んで意見を交換しました。

選んだリーダーシップとその人のいつもの行動を比較すると、自分が普段行っている行動に近いリーダーシップを選んでいる印象がありました。

リーダーシップにはメンバーをまとめ、引っ張っていくことではなく、目の前のメンバーがどういう人なのか知ろうとすることが必要だということが分かりました。

〇コンフリクトの理解

コンフリクトとは組織の中で起こる対立、不一致、相互作用のことです。研修内で最近コンフリクトを感じた場面について話し合いましたが、自分が何に対してコンフリクトを感じているのかが大切というお話がありました。

業務なのか、対人関係なのか、業務の進め方なのかどれに対してコンフリクトを感じているのか分析することで上手くいかない原因を探すことが出来ます。

上手くいかない時に自分を含めた人のせいにしがちですが、実は組織構造や適切なリーダーシップではないこと、コンフリクトを解決できていないことが原因の可能性もあります。

これから物事が上手くいかない時に、自分を責めるのではなくいろんな視点から原因を考えられるようにしていきたいと思いました。

おわりに

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!Con-Taktは12月に行う企画に向けてたくさんの方をお招きして学んでいます。

この研修会はTaktの会員の方でなくても、どなたでも研修に参加できるので、気になった方はぜひご参加ください!下に研修の詳細と応募フォームがありますのでぜひご覧になってください♪

\開催予定の研修はこちら/

8月22日(火)アイデア発想編
講師:酒井 敏|静岡県立大学副学長

8月29日(火)デザインシンキング編
講師:小澤 京子│常葉大学造形学部造形学科 非常勤講師

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